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アンカー 5

​Photo by Ken Kato

目が覚めたとき、その夢は私にとって大切な夢になっていた。

2015

ミクストメディア、テキスト

 

夢の中で私は、現実では友人である男性と恋人同士になっており、その男性と一緒に夜行バスに乗っている。夢の中の私は、彼との関係を幸福に感じ、その幸福は私が目を覚ましたとき私の記憶に刷り込まれていた。私の恋人である彼も、それを幸福に思う私も現実には不在である。しかし、その夢の中で体験したことは私にとって大切な記憶になっていた。

 

私は現実の彼と実際に夜行バスに乗った。このようなアプローチをするうちに、夢の中の私と彼、現実の私と彼がどんどん乖離していき、現実には不在である夢の中の私の彼の存在感が強くなっていった。

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